ファースト住建の評判

ファースト住建は兵庫県尼崎市に本社を置く建売分譲をメインとする会社です。
よく、ファースト住建はその名称も相まって飯田グループでしょ？と言われますが、実は違います。ただ、前社名が飯田住建工業株式会社というくらいですし、元々は飯田グループと関係があったのは間違いありません。

 

その特徴はというと、やはり独立した1社のみの会社なので飯田グループに比べれば（あくまで比べれば）自由度が高いと思います。管理人の経験で言えば、着工前のカラーセレクト等は数あるパワービルダーの中で最も自由度が高くオリジナルの家が作りやすいです。

 

ファースト住建の売上・分譲棟数

ファースト住建は東証一部上場企業ですので、ホームページにて売上等が公表されています。それを見ると2021年10月期で売上高約426億円。純利益で約22.8億円とのことですから、ちょっとやそっとでは潰れなさそうです。購入した方も検討中の方もちょっと安心していただけると思います。

 

ファースト住建の特徴

ファースト住建は今まで書いてきた通り、飯田グルーホールディングスの会社ではありません。1社のみの単独経営となっています。そのため、一番の特徴は自由度の高さにあると思います。
外壁の色なんかも結構自由に調整できるので（建売の範囲で）オーソドックスな家だけでなくちょっと尖った感じの家づくりも可能です。。

 

構造に関して言えば、今のところ（2023年1月現在）、耐震等級というより住宅性能評価を受けていませんので、その面では飯田グループの建物に劣ってしまう部分であることは否めません。
ただ、『まもりすまい保険』といって住宅瑕疵担保責任保険法人住宅保証機構の検査を経ていますので、ある程度安心材料になるかと思います。ざっと見た感じ耐震等級で言うと『２』相当ではないかと思います。

 

また、もう一つの特徴として（あまりいい話ではないですが・・・）、着工・竣工が遅い。という点が挙げられます。この仕事をしていると新築分譲住宅の現場に定期的に行って写真を撮って、ネットにあげるんですが、ファースト住建の物件はなかなか着工しないので、ずっと同じ写真が続くことがあります。
大工さんなどの職人さん不足もあってのことだそうですが、建売住宅ってやっぱり完成した家を見たい人が多いので、それがネックになるかもしれませんね。

 

ファースト住建の分譲住宅のブランド名は「ファーストタウン」となります。そのまんまですね。

 

 

ファースト住建の評判

では、いつも通り引き続きファースト住建の評判ですが、建物について、その構造や仕上げ等にはあまり悪評は聞きません。ちょっとしたミスは何度かありましたけど、すぐにフォローに動いてくれていたので、お客様からも悪くは言われませんでした。定評のあるカラーセレクトに関しても評判は上々です。急ぎでなければファースト住建のカラーセレクトはお勧めです。
マイナスポイントをあげるなら、2階のトイレが洗浄便座（ウォシュ〇ットって商品名なんですよね？たしか。）ではないことです。大した値段ではありませんが、だからこそ、そこをケチらないで欲しかったかな。あ、でも網戸は標準装備です。こっちの方が高いですよ。

 

ファースト住建のアフターサービスについてですが、受付窓口が営業店になるので、繋がりやすさにやや不安を感じますが、比較的営業担当の動きもいいので、あまり問題ないと思います。（当たり外れはありますけど、全体的にはいいです。）

 

最後に、これは実際にお客さんから私が聞いた意見です。

 

 

ファースト住建の物件の良し悪しを見極めるポイントとして、建築中の現場がきれいに片付いているかどうか？完成した建物については、窓・扉・シャッター等を開け閉めしてみて歪や引っかかりがないか？　フローリングやクロスの特に端っこがきれいになっているかどうか？めくれや浮きなどがないか？という点を見ていただくとある程度分かってくるかと思います。これはどこの会社でも同じですね。

 

 

ファースト住建の値引き交渉

お客様からよく言われることですが、他のパワービルダーと違って、基本的にファースト住建は値引きをしないです。
飯田グループの会社さんだと売り出し当初は強気の価格設定をして、建物工事の進捗状況と売れ行きに応じて価格を下げていくんですが、ファースト住建は最初から売りやすい価格設定で販売スタートするので、完成しても売れないとか、決算期とかの事情がないと基本的には値引きはしてもらえません。
（決算月が飯田グループと違いますので、値下げ交渉のタイミングにも注意が必要です。）