このページでは、年金収入だけだけど住宅ローンは組めるのか?とか収入が少ないんだけど年金収入もあるし、それを足して年収を見てくれるところはあるの?といった疑問にお答えしていこうと思います。
まずは、最初のお題。主なというか定期的な収入としては年金のみという方です。
一口に年金といっても種類も沢山ありますし、受け取っている金額も人それぞれですが、その辺りのところは後述するとしてとりあえず、疑問に答えていきましょう。
結論から言います。
年金収入だけでも住宅ローンを借りることは可能です。
もちろん、金融機関は選びます。
例えば、イオン銀行のHPを見て見ますと、よくあるご質問にこんな表記があります。
【住宅ローン】年金収入のみですが、借入できますか?
ご収入が年金のみである場合は、お申込みいただけません。
ただし、年金以外に安定かつ継続した収入(給与収入・事業所得)があり、その年間の収入(所得)額が100万円以上である場合は、返済計画を具体的にご提示いただいたうえでお申込みいただくことは可能です。
※ 給与収入のある方は勤続6カ月以上、会社経営者の方や事業所得のある方は事業開始後3年を経過していることが必要です。
年金収入のみ。という方はここでストップとなります。
では、年金収入のみで借りられるところは具体的にどこなのか?と問われると・・・やっぱり出てくるのは、フラット35です。
他にも管理人は年金収入のみの方で使ったことがないのですが、楽天銀行。こちらもHPを見ると
年金受給者でも借入の申込みをすることはできますか?
回答
はい、お申込できます。公的年金(厚生年金保険・国民年金・共済組合年金等)による収入のあるかたが対象になります。
という記載があります。
ただ、現実的な話をさせていただくと、やはり民間は年金収入のみの方はかなりハードルが高いです。
総額3000万円必要だけど、自己資金が2500万円で500万円だけローンとして借りたい。等、かなり余裕のある資金計画でないと弾かれてしまうことが多いです。
その点、フラット35であればそこはあまり関係ありません。年金収入であろうと給与収入であろうと事業所得であろうと入ってくる金額をベースに審査をしますので。全く同じではありませんが、民間ほど審査上大きな差を付けられることはありません。
もう一つ、年金収入の方にとってはマイナスポイントですが、イオン銀行にしろ楽天銀行にしろ当然のことながら団体信用生命保険への加入が必須になります。年金収入のみの方の場合、ここも大きなハードルになってしまう可能性があります。
もう一つのお題が、給与所得や事業所得があって、かつ年金収入をプラスして見てもらえるか?ということですが、こちらは年金収入のみよりはハードルが下がります。
上述の通り、イオン銀行は明言していますし、楽天銀行も問題はなさそです。
意外かもしれませんが、メガバンクでも年金収入を合算(同一人物で)してくれたこともあります。一般論で言えば、比較的通りやすいのはネット銀行かと思います。
さて、話をフラット35をベースにしていきたいと思います。(一番年金収入の方が借りやすいので)
全ての年金収入が収入としてカウントしてもらえるのか?という話ですが、残念ながらすべての年金が収入として見てもらえるわけではありません。
大きく分けて、終身かそうでないか。で分けられることが多いようです。
例えば、障害年金です。永久認定されるケースと1〜5年毎に診断書を提出し、治っていると見なされれば支給が終わってしまうことがあります。
この場合は、フラット35であっても収入として見てもらえないことがあります。
逆に言えば、老齢基礎年金(老齢厚生年金)は終身なので、収入として見てもらえる。ということになります。
年金については専門外のため大雑把な説明になります。申し訳ありませんが、ご了承ください。
ここまでで年金で住宅ローンが借りられそうなことはお分かりいただけたと思います。
ここでは、似たような状況として、公的手当のお話をさせて頂きたいと思います。
公的手当とは、管理人がサイト作成のために便宜上付けた名称ではなく、一般的に使われている用語で、出産や子育て、雇用や失業、医療、離婚にかかわる各種手当のことです。色々と調べてみると知らないものも多く出てきましたが・・・このサイトの本質ではないので割愛させて頂きます。
ただ、先ほどまで説明したこととの相違と矛盾について説明しておきます。
@相違
公的手当のみを収入として住宅ローンを借りることはできません。
A矛盾
受け取りが終身でないものも収入としてその他の収入に付加できます。
まず、相違ですが、残念ながら書いた通りで例えば子供手当のみを収入とみなして住宅ローンを借りることはできません。(アルバイトやパートなどの収入に足すことは可能です。)
続いて矛盾ですが、公的手当だと終身のものの方が少ないようです(あるのかな?)が、他の収入との合算だからなのか、そこはあまり言われません。管理人がこれまで合算した収入の例としては子供手当てと母子手当があります。
ギリギリ足りなかった収入に加算することで何とか借り入れができたパターンです。
母子手当+子供手当+アルバイト収入。このパターンでフラット35で借り入れが出来ました。2〜3年前ですが・・・
ただ、出産手当金等の期間がかなり限定されるものはさすがに見込むことができません。ある程度、長期間受け取れる必要があるようです。
最後に、年金や公的手当を含めるということは経験上かなりギリギリのケースが多いように思います。無理な借り入れは将来的にせっかく手にした家を手放すことになりかねません。しっかりとしたアドバイザーの意見を元に慎重に進めるようにしましょう。