注文住宅って結局総額いくらかかるのか

建売住宅を購入するときの諸経費（総額）は別ページで解説しました。
一般の方からすると建売住宅購入時の諸経費は大変分かりにくいものだと思います。実際、日々の業務でもお客さんに説明していてそう感じることが多々ありますので。

 

ただ、建売住宅の諸経費以上に分かりにくいのが注文住宅の諸経費と結局、注文住宅って総額いくらかかるの？というところです。

 

まずは、大雑把に説明します。土地から購入して注文住宅を建築する場合です。

土地代金	消費税は非課税です。プラス土地購入時の諸費用が加算されます。
建物代金	消費税が課税されます。
諸費用	後で説明しますが、登記・銀行経費等です。

 

土地購入が必要な場合は当然、土地の代金がかかります。プラス土地の諸経費です。土地購入時の諸経費については以下の通りです。

銀行諸費用	土地購入に際して融資を利用する場合は必要。
仲介手数料	土地を不動産業者を介して購入した場合は必要。
印紙税	建売購入と同じです。
既存建物解体費用	土地の売主さんとの条件交渉によっては必要になります。
測量費用	こちらも土地の売主さんとの条件交渉次第で必要になります。

 

建物代金はよく言う坪50万円とか60万円という表記でされるものです。
例えば、30坪の家を坪単価50万円で建てると、1500万円。という計算です。

 

ここで、ポイント！
この坪単価の表記ですが、会社によって違いがあります。

見た目だけに騙されてはいけませんよ。

難しいかもしれませんが、例えばハウスメーカーの担当者に『玄関先に自転車を（屋根付きで）置きたいんだけど、建坪に含まれる？』と聞いてみてください。

要は設備に安いものを使っていれば建物としては当然安くなりますよね？で、ちょっといいものに変えようとするとオプションで○十万円です。とか言われます。設備のグレードは希望に沿うものか十分に確認が必要です。

 

建物にかかる諸経費についてよくあるものをまとめました。土地の条件によって値段は大きく変わりますので、参考値は残念ながら出せません。値段の幅が広いものだけはわかるようにしておきます。

造成工事費用	土地の地ならしや擁壁、外周のコンクリートブロック等を含める会社もあります。   ※特に擁壁については土地の状況によって大きく変動します。
地盤改良工事	土地が軟弱な地盤だと改良工事は高くなりがちです。また、建物の大きさ（重さ）によっても変わります。※これも土地の状況によって大きく変動します。
ライフラインの引き込み	元々土地に水道の引き込みがあったりとかすると安く済ませられたりします。また、オール電化でガスを引き込まなければ少し節約できます。
設計費用等	設計を外注している会社は設計費・意匠費等という名目で請求があることがあります。
登記費用	建物の表示登記・所有権保存登記・抵当権設定登記等
火災保険料	住宅ローンの借り入れがある場合は必須。そうでなくても加入しておきましょう。
銀行諸費用	保証料や事務手数料等（借入金額によります。）
オプション工事費用	標準仕様だけで行けばもちろん不要ですが、普通はかかると思います。
照明器具	意外とコストがかかります。一般的な大きさの４LDK（１００�u前後）で３５〜５０万円位が目安。
地鎮祭費用・上棟式費用	上棟式はやらないことも多いですが、地鎮祭はやる人が多いと思います。目安費用は３〜５万円

ここまでなんだかんだ積み重なって、２００〜３００万円なんてあっという間です。地盤改良や擁壁次第では普通に５００万円超えてきます。これは建物代金に含まれないことが普通です。
たまに、地盤改良費やライフライン等の費用が建物費用に含まれている良心的な会社もあります。

 

駐車場、お庭、ポスト（門柱）等は外構工事として建物代金や建物諸費用に含まれていないことが一般的です。
こだわりだすとキリがない部分でもあります。

 

建物関連で言うと、諸費用と外構費で５００万円〜と考えておくといいと思います。