不動産業界における情報共有

不動産業界における情報共有

一般の方が思っているよりは情報が共有されている不動産業界。とは言え昔から問題点も。

不動産業界における情報共有

不動産業界における情報共有というタイトルですが、何のことを言いたいかわからない人も多いと思います。

 

簡単に言いますと、不動産業界では売り物件を共有するシステムがあるんです。もちろん、全てではありませんが、一般の方が思っているよりは情報が共有されていると思います。

 

例えば、色々な不動産会社を回って、どこどこで土地を探してます。値段は○○円くらいまでで・・・と自分の条件を伝えると同じ物件が複数の不動産会社から紹介されることがあります。これは不動産会社同士で情報を共有しているからこそできることなんです。

 

では、不動産会社はどんな方法で情報を共有しているのか?

 

レインズってなに?

不動産業界での情報共有と言えば、レインズです。

 

国土交通省から指定を受けた不動産流通機構が運営している、会員制のデータベースみたいなものです。一応は東日本レインズ・中部レインズ・西日本レインズなど、地域によって分けられてはいますが、これまた相互に情報が共有できるので実質的には日本全国の不動産情報が確認できるシステムです。

 

ただし、レインズへの登録は各不動産会社が登録作業をやる必要があって、かつ、専属専任媒介契約・専任媒介契約のいずれかでなければ登録義務がないため、レインズに載っていない情報があるのも確かです。

 

地域密着型の不動産会社ではほぼ毎日レインズを見ていますので、最新情報は確認していると思います。

 

ちなみに、レインズは成約事例(どこの物件がいくらで売れたのか?)も登録できるため、自分が得意なエリアでなくてもなんとなくの相場は把握できるものです。ただし、売却中の物件と違い登録は不動産会社に任されている部分も多く、キチンと情報共有がされていないケースも多いです。

 

 

その他のポータルサイト

上述のようにレインズは万能ではありません。一般媒介物件は登録義務がないですし、専属専任・専任媒介契約でも登録は媒介契約(売主から売却の依頼を受けること)締結の日から1週間程度の猶予があります。その間に何とか自社で売却をしたい会社は先にポータルサイトに登録をします。それで、さっさとお客さんを探して他社には紹介させない。ということができてしまうのが実情です。

 

ということで、ポータルサイトも不動産会社はまめに見ています。ここで言うポータルサイトとは不動産会社が情報を登録してお客さんの目に触れる状態にできるサイトのことを言っています。今の大手ポータルサイトと言えば、SUUMO・アットホーム・LIFULLHOMESの3社です。

 

ほかにも、ヤフー不動産やオウチーノなどメジャーとは言えないサイトもありますが、正直上記3社でほぼ網羅できると思います。