自分の持っている不動産(家だったり、遊休地だったり、ここでは事業用の不動産は一旦除きます。)をより高く、そして早く売るためにインターネットで不動産の一括査定をすることが多々あります。
今現在、一括査定サイトというものが沢山あります。例えば、すまいValue、イエウール、リビンマッチ、HOME4U、イエイ、マンションリサーチ、すまいうる等々それこそ選びきれないくらいあります。
じゃあ、どの査定サイトがいいのか?と聞かれると。一概にここがいいですよ!というところはありません。
地域性だったり登録している不動産会社の数・質だったりがバラバラだからです。唯一、すまいValueに関しては、会員が大手6社のみなので、比較的安心です。ただ、ここだけで十分か?と聞かれれば答えはNO!です。
その辺の詳しい理由は不動産業者の選び方(売りたい人用)をご参照頂きたいと思います。
このページではあくまでお客様が不動産の一括査定サイトを使うときにどうやったらいいか。というのを本音で語りたいと思います。正直このページは私のお客様にも見ていただきたくないです。(;^_^A
それでは、不動産の一括査定攻略法!行ってみましょう。
まずはここから行きましょう。正直色々なサイトを見て回って、そして不動産の一括査定のアフィリエイトサイトも見て・・・誤解を恐れずに言えば、まあ嘘ばっかり。サイト作成者(運営者)から言えば嘘ではないのかもしれませんが、確実にお客様をミスリードする方向で記載があります。
実際、お客様から言われるセリフでもありますが・・・
まず、一番多いのがこれ!
たった10秒であなたの不動産の価格がわかります!とか簡単1分、入力するだけ!とか書いてあって、さもパソコンやスマホ上で簡単に値段がはじき出せるかのような表記の多いこと。
言っておきますよ。ネット上ではありません、複数の不動産業者からバンバン電話がかかってきます。
不動産の営業担当者がこういった一括査定サイトの運営会社からなんて言われているか、ちょっとだけお教えしましょう。
問い合わせが入ったら1分以内に電話してください!
電話が繋がらなかったら1週間は毎日かけましょう!
基本的には訪問査定のアポイントをとりましょう。
こんな感じです。言ってみればお客様と会うためのツールですから当然です。そんな簡単で上手い話ではありません。
こちらもよくある記述ですが、『提携企業は厳正な審査を通過した信頼できる会社のみ!』とか書いてあります。
いやいやいや・・・たいがいの処はお金さえ払ってよっぽどのクレームを起こさなければどこでも登録できますよ。掲載企業の信頼性は担保されていませんので、ご自身の目でよく確認する必要があります。
これは一括査定サイトではなくてアフィリエイトサイトにありがちな表記ですが、A社3000万円、B社2800万円、C社3600万円。
ないないない。基本的に不動産は相場があるものです。3000万円のものがあったとしたらまともな会社が査定したら2800万円〜3200万円位の差がせいぜいです。
500万も600万も差が出るのはよっぽど相場を知らない担当者か不当に高くしてウチならこれで売りますからウチで専任媒介を!という質の悪い業者位です。査定書をキチンと読めばわかるところですが、なかなか一般の方には難しいですので、ここは後で攻略法を説明します。
一括査定のメリットやデメリットについては沢山あるサイトに書いてありますが、一応、もしかしたら最初にこのサイトにたどり着いてくれたかもしれないので・・・ちゃんと説明します。
先ほど複数の不動産業者から電話がかかってくると言ったので、面倒に感じたり、嫌だな・・・と思った方もいるかもしれませんが、自分で複数の不動産業者に出向いて相談するよりははるかに楽です。
インターネット上での査定依頼とは言え、不動産業者からすればお客様とのやりとりです。売主様が嫌な思いをする担当者だったとしたら、買主様目線になったときにその人から買いたいですか?嫌ですよね。今現在、よほどの好立地や希少価値のあるエリアでなければ不動産の価格はどちらかと言うと買い手市場です。
メールや電話などで不快な思いをさせてしまうような担当者ではあなたの不動産を高く売ってくれません。早めにさよならしましょう。
これが不動産(に限らずですが)一括査定の最大のメリットだと思います。
査定金額・査定書の作りこみレベル・担当者の知識・態度等々、色々なポイントを確認して依頼する業者を比較しましょう。
管理人のお勧めする主な比較ポイントは
査定書の作りこみレベル&査定書の説明のわかりやすさ、メール・電話の対応の親切さ、担当者の知識レベル(税金や近隣相場等)この3点がしっくりくれば頼んで間違いないと思います。
続いて一括査定のデメリットです。これも意外と複数ありますよ。
先ほど会員となる企業者それほど大した審査はありませんと書きましたが、実際その通りで信頼できる不動産業者は自分の目で探さなければいけません。言い方は悪いですが、担当者による当たりはずれもあります。(いわゆる担当者ガチャ)
こちらも書きましたが、基本的に1週間は電話がじゃんじゃんなると思っていてください。誰とどんな話をしたのか忘れないためにメモは必須ですよ。
基本的に第一線で活躍している(稼いでいる)営業担当は紹介やリピート等、個人的な繋がりで仕事ができてしまいます。そうすると不動産一括査定サイトの対応には手が回らず、そうでもない担当者にあたってしまう可能性があります。(どちらかというとその方が多いです。)
もちろん、イコール外れ。ではありませんが、超一流どころは来ませんので、ご了承ください。(あ、ちなみに管理人は超一流どころではありませんので、一括査定サイトの対応もしますよ!)
基本的に不動産業者からすると一括査定サイトのお客様は売り意欲の薄い方が多いのでどちらかというとないがしろにされがちです。
さて、以上を踏まえて不動産一括査定サイトの攻略法です。
例えば、すまいValueだけとかリビンマッチだけとかではなく、2つ3つの査定サイトを使っていきましょう。
これは不動産業者の選び方(売りたい人用)でも書きましたが、色々な種類の不動産業者と出会うためです。
一括査定サイトを2つ3つ使うと下手すると10社以上の会社から連絡があるかもしれません。恐らく途中で疲れてきてしまうでしょう。でも、できる限り電話で話して話した担当者の印象を覚えておいてやりとりして気持ちの良かった会社2〜3社との面談をしましょう。
複数の査定サイトを使うことによってたくさんの業者と話をしますので、どこの誰とどんな話をしたか忘れないようにしっかりとメモを取りましょう。そのメモには先ほど書いた『担当者の印象』も書いておくとベターです。
査定訪問ということで、家を見てもらい査定書を作ってもらう。査定書の説明を聞く。という2回は面談しましょう。面倒ではありますが、これも先ほど書いた不動産業者を選ぶポイントの大事なところです。
これも別ページで書いたことですが、基本的には2〜3社に一般媒介で依頼しましょう。どうしても面倒。とかこの人となら心中できる!という担当者に出会えた時だけ専任媒介(若しくは専属専任媒介)という選択肢が出てきます。
以上、長々と書きましたら一括査定サイトを効率よく使うためのお客様目線の話でした。